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IPCは今後、継続的に機能向上をしていく方針だという。
では、今後も順調に普及していくのだろうか。
他社に対するリードという点では、前述したPMVICSや渋滞予測情報での情報や技術、ノウハウの蓄積が大きな武器になる。
特にPMVICSはユーザー数の増加と比例して収集する情報量が増えており、これが将来、渋滞予測や渋滞回避システムの強力な武器になることは想像に難くない。
カーナビ地図の無料バージョンアップやQQコールのようなロードァシスタンスサービスはコストさえかければ他社でも実現できる。
しかし、PMVICSを中心とした渋滞情報のドライバー支援サービスは、コストをいくらかけても一朝一夕では実現できない。
H以外が連合を組むといった大規模な「規模の論理」が持ち出されたら状況は変わるかもしれないが、そうでなければ当面はドライバー支援分野でHがリードするという図式は変わらないだろう。
一方、私がIPCの弱点だと考えるのが、有人オペレーターサービスの分野である。
Hが採用するプログレッシブコマンダーとカーナビに統合された渋滞予測サービスは、確かに他社のテレマティクスより使いやすい。
特に運転中に使うと使い勝手の良さに舌を巻く。
しかし、老若男女の誰もが使えるインターフェイスかというと「ノー」である。
H純正カーナビは、パソコンや携帯電話ほど難しくはないが、タッチパネル型のカーナビや街中のATMよりは扱いにくい。
携帯電話やカーナビを使えないという人が、IPCを利用するのは難しい。
TやNのテレマティクスは、カーナビ操作がうまくできなくても、オペレーターに目的地を告げるだけで遠隔操作でカーナビの設定をしてくれる。
Hはこの「誰もが使えるテレマティクス作り」で後れを取っている。
この課題についてはH自身も認識しており、QQコールセンターの内容を拡大することで、有人オペレーターサービスは可能としている。
だが、これは無料で使えるIPCの標準サービスでは実現が難しいということだ。
有人オペレーターサービスはコールセンターの設置運営でコストがかかる。
システムの維持費の面を考えると、サーバー開発で済むサービスよりもランニングコストが高くつく。
毎月のサービス基本料を取るTに対し、月額基本料を取らないHは有人オペレーターサービス利用者からしか料金を取ることができない。
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